アップルウォッチの新型が発売されたことで、また盛り上がりを見せているスマートウォッチ。
ガジェット好きの僕も、SONY製やASUS製など、いくつものスマートウォッチを使ってきました。
が、しかし。
珍しさもあり、購入当初は楽しく使っているのですが、本質的に時計として使いにくい。
時間が経つにつれ、便利さと引き換えに、ストレスを感じる場面も多くなっていきました。
そんな中、これだ!と思えるスマートウォッチが発売されました。
その名も「wena wrist pro」。
SONYから発売されたスマートウォッチです。
見た目も、使い勝手も、コンセプトも、全てにおいて他のスマートウォッチと一線を画するこの製品。
購入してしばらく使ってみたので、感想をレビューしていきたいと思います。
これまでのスマートウォッチは
これまでのスマートウォッチを使ってみて、「ここはちょっと・・・」と思った点を挙げてみようと思います。
Theスマートウォッチ!なデザイン
時計面に液晶を配置する都合上、一目でスマートウォッチとわかるデザインのものが多いです。
ビジネスシーンなど、スマートウォッチ使ってるぞ!的なアピールをしたくない方にとっては、普段使いしにくい理由の一つになります。
この傾向は、年を重ねた方ならなおさら。
フォーマルな服装に合わせにくく、使うシーンを選ぶという問題もあります。
時計が見づらい
時計面が全面液晶のため、タイミングや角度によって、時刻が見づらい場面が度々あります。
時計を見る動作に合わせて液晶がONになるモデルでは、期待するタイミングで液晶がONにならず、液晶がONになるのを待つことや、何度も時計を見る動作を繰り返さなければならないことも。
腕時計という特性上、時計を見る機会はどうしても多くなるため、ちょっとしたことでも積み重なるとストレスになってしまいます。
毎日充電が必要
カタログ値として「1回の充電で2日もつ!」と書いてあるモデルもありますが、実際は1日毎に充電が必要なことが多いです。
これが思いのほか面倒。
充電を忘れると、時計すら確認できなくなります。
”ウォッチ”なのに、電池切れで時計が見れない歯がゆさ。
僕が買い替えを検討したきっかけも、この理由でした。
wena wrist proって?
腕時計の「バンド部分」にスマートウォッチの機能を持たせた、まったく新しい思想のデバイスです。
SONYが製造、販売する製品です。
別売りのヘッド部を組み合わせることにより、腕時計として使うことができます。
バンド内に有機ELディスプレイ、通知ランプ、バイブレーション、バッテリーおよび必要な電子部品が分散配置されています。
多機能にも関わらず、通常のメタルバンドど遜色のない外観を実現しています。
wena wrist proの外観
ここから、wena wrist proの外観を見ていきたいと思います。
バンド正面
まず、バンド正面から。
中央に見える黒い部分に有機ELディスプレイと通知ランプが搭載されています。
僕はwenaブランドから発売されているシチズン製のヘッドを組み合わせています。
バンド側面
次にバンド側面から。
上質なメタルバンドといった様相です。バンド部分にまったく違和感がありません。
スマートウォッチ機能が搭載されているとは思えない見た目です。
バックル部
バックルを開けたところ。
一般のメタルバンドで多く採用されているプッシュオープン機構が採用されており、腕への着け外しが簡単にできます。
有機ELディスプレイ部
有機ELディスプレイを表示させたところ。
ディスプレイを見る動作をすると、このように日時を表示することができます。
バンド部分中央上部に搭載されたボタンを押すと、ディスプレイの表示を切り替えることができます。
通知がない場合は、「通知はありません」と表示されます。
もう一度バンド部分に搭載されたボタンを押すと、電池残量および歩数が表示されます。
着信時の通知です。これはLINEを受信したときのもの。
ディスプレイと通知ランプが点灯し、通知内容をお知らせしてくれます。
いかがでしたか。
スマートウォッチでありながら、メタルバンドとしてのデザイン、機能がしっかりと作り込まれています。
末長く使える、飽きのこない製品だと思います。
wena wrist proのここがいい!
wena wrist proの「ここがいい!」点をいくつか挙げていきたいと思います。
本格腕時計と遜色のないデザイン&品質
前述の通り、上質なメタルバンドといった様相で、一般的なバンドに引けを取りません。
メタルバンドとして見ても、十分に満足できる製品だと思います。
好きなヘッド部と組み合わせることができる
スマートウォッチ機能がバンド部に集約されているため、ヘッド部の自由度が高い点もポイントです。
今お持ちのヘッド部を組み合わせて、スマートウォッチ化することができます。
また、バンド部分のエンドピースにはレバーピンが配置されているため、取り外しが容易で、様々なヘッド部を簡単に付け替えて楽しむことがでできます。
なお、標準で付属されるエンドピースは22mmのみとなっています。
その他のサイズのヘッド部を組み合わせたい場合は、オプションのエンドピースを購入する必要があります。
オプションのエンドピースは、18mmと20mmが用意されています。
時計が見やすい
ヘッド部が通常の時計となるため、あたり前ですが、時計が見やすいです。
また、スマートウォッチ側の電池切れにも影響を受けません。
1週間充電不要
カタログ値で、1回(1.5時間)の充電で1週間の連続利用が可能となっています。
実測でも、一回の充電で5日間はフルで利用できるため、平日だけであれば、追加充電することなく使い続けることができます。
ディスプレイ表示による必要十分な情報量
着信時には、バイブレーションと共に通知ランプが点滅し、ディスプレイへ着信内容が表示されます。
電話であれば発信者名、LINEであれば送信者名と本文が、スクロールしながら表示されます。
電子マネー機能
バンド部分に電子マネー機能(FeliCa)が搭載されています。
使えるブランドは 楽天Edy、iD、QUICPay、dPOINT、ヨドバシポイント など。
バンドをかざすだけで、全国のコンビニ、ドラッグストア、スーパーなどで買い物をすることができます。
なお、電子マネー機能(FeliCa)を使うには、初期設定時のみiOS端末が必要です。
Andoroidは使えないの??
大丈夫です。
初期設定さえ済んでしまえば、Android端末でも電子マネー機能を使うことができます。
初期設定は数分で終わりますので、ご自身のiOS端末やご家族のiOS端末を一時的に利用して、設定してしまいましょう。
機能開発が活発
機能開発が活発で、頻繁にファームウェアのアップデートが実施されています。
アップデートのたびに機能が追加され、さらに使いやすく進化しています。
アップデートにより追加された機能として、ざっと思いつくだけでも、デジタル時計表示機能、バイブレーション強弱調整機能、バイブレーションパターン追加、スマートフォンの置忘れ防止機能、夜間休止機能、などなど。
利用者の声がどんどん反映されていく姿勢に、メーカーの当製品に対する意気込みを感じます。
wena wrist proのここが惜しい!
wena wrist proの「ここが惜しい!」点をいくつか挙げていきたいと思います。
標準仕様のエンドピースが22mmのみ付属
前述のとおり、標準で付属されるエンドピースは22mmのみとなっています。
その他のサイズのヘッド部を組み合わせたい場合は、オプションのエンドピースを購入する必要があります。
なお、オプションのエンドピースは、18mmと20mmが用意されています。
オプションのエンドピースも始めから付属されていれば、ヘッド部自由度がさらに広がると思います。
長期切断後、接続が復旧しないことがある
この製品はBluetooth接続にてスマートフォンと接続します。
通常は、スマートフォンと距離が離れすぎた等で接続が途切れても、通信圏内に入れば自動で接続が復旧します。
しかし、スマートフォンとの相性が悪いのか、週末などに長期間接続しなかった場合、その後通信圏内に入っても、自動で接続が普及しない場合があります。
スマートフォン側の設定画面で接続操作をすれば普及するのですが、改善されれば、なお快適に使用できると思います。
まとめ
以上、SONYのスマートウォッチ「wena wrist pro」をご紹介しました。
多機能にも関わらず、通常のメタルバンドど遜色のない外観。
一般的なメタルバンドに引けを取らない上質な質感。
さりげなく、しっかりと通知される必要十分な情報量。
どこを取っても、他のスマートウォッチにはない魅力が詰まった製品です。
ビジネスマンはもちろん、スマートウォッチを長く愛用したい方にもおすすめです。
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