日本HPより、”Always Connected PC”の異名を持つ「ENVY 12 x2」が発売されました。
4G LTE通信とコネクテッド・モダンスタンバイ機能により、スマートフォンのようにいつでもどこでも世界につながるパソコンとして満を持して発売された「ENVY 12 x2」。
実際に購入し、使用した感想をレビューしていきたいと思います。
ちなみに。
このレビューも「ENVY 12 x2」で執筆しています!
引用元:日本HP
外観
まずは「ENVY 12 x2」の外観を見ていきましょう。
閉じた状態
キーボードカバーを閉じた状態です。
上品な紺色にカバーに、シルバーのHPロゴが映えます。
このカバーはキーボードカバーも兼ねており、持ち運び時にタブレット本体を傷などから守る役割もあります。
通常のノートPCとは一味違う高級感を感じます。
開いた状態
キーボードカバーを開いた状態です。
本体はアルミニウム削り出しで構成されており、とても上質な仕上がりになっています。
キーボードカバーは背面と同じく上品な紺色です。
本体部分のシルバーの輝きと、キーボードカバーの上品な紺色のコントラストが心地よく、見ていて飽きないデザインとなっています。
ディスプレイには12.3インチのWUXGA+(1920×1280)のものが採用されています。
surfaceと同じ3:2のアスペクト比となっているため、横画面使用時の表示範囲が広く、ブラウジング等に最適なサイズとなっています。
キーボード部
キーボードはUS配列が採用されています。
後述のとおり、日本語配列と比べると癖がありますが、表面に日本語の記載がない分、見た目がスッキリしていてスタイリッシュです。
パームレスト部は背面と同じく上質な紺色で、マット素材が使用されており、手触り良く仕上げられています。
本体とキーボードカバーの接続部
本体とキーボードカバーは、このようにキーボードカバーを変形させることにより、立てかけられる機構になっています。
立てかける角度はキーボードカバーの変形位置によって2段階から選択できます。
タブレットPCとキーボードカバーの組み合わせは、surfaceなど他メーカーからも多く発売されていますが、この「ENVY 12 x2」の機構はかなり独特。
この独特な機構のおかげで、surfaceなどに比べてフットプリントを少なくすることができ、狭いテーブルの上やひざ上でも十分なスペースを確保することができます。
さすがHP。よく考えられています。
左サイド
左サイドには、USB-Cとマイク/ヘッドフォンジャックが配置されています。
音質を共同開発している「BANG & OLUFSEN」のロゴが良いアクセントになっています。
上記写真には写っていませんが、トレイ式のSDカード挿入口も左サイドに配置されています。
右サイド
右サイドには、USB-Cが配置されています。
こちらにも「BANG & OLUFSEN」のロゴがあります。
右サイド部には音量ボタンとトレイ式のSIM挿入口も配置されています。
いかがでしたか。
必要な機能は具備しながらも、無駄のないスタイリッシュな外観に仕上げられています。
所有欲を満たされる、そんなデザインになっています。
スペック
続いて、スペックを見ていきましょう。
スペック一覧表
モデル | HP ENVY 12 x2-g000 |
カラー | ナチュラルシルバー |
CPU | インテル® Core™ i5-7Y54 プロセッサー |
OS | Windows 10 Home (64bit) |
ディスプレイ | 12.3インチ・WUXGA+ ブライトビュー・IPSタッチディスプレイ(1920×1280 / 最大1677万色 / 400nit / 188ppi) |
メモリ | 8GB |
グラフィックス | インテル® HDグラフィックス 615 |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe、NVMe、M.2) |
LTE通信モジュール | インテル® XMM™ 7360 LTE Advanced(GPS機能付き) |
キーボード | キーボードドック : バックライトキーボード(US配列) |
オーディオ | Audio by Bang & Olufsen デュアルスピーカー |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
サイズ | タブレット : 約 293×209×8.5mm タブレット+キーボードドック : 約 293×214×15.5mm |
バッテリ駆動時間 | 約 17 時間 |
インターフェイス | USB Type-C™ 3.1 Gen1×2(電源オフUSBチャージ機能対応)、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1、 microSDカードスロット(トレイタイプ) |
価格 | 139,800(税抜) |
CPU・メモリ
CPUには「インテル® Core™ i5-7Y54 プロセッサー」が採用されています。
表記上は「Core i5」となっていますが、「Core m5」の流れをくむ、モバイル向けのCPUです。
処理能力自体はそこまで高いわけではありませんが、以下のようなメリットがあります。
- 発熱量が低くファンレス設計が可能
- 消費電力が低く長時間駆動が可能
スリムなデザインと長時間駆動に貢献しているわけですね。
メモリも8GBと、モバイルPCとしては十分なスペックです。
ストレージにはSSDの中でも特に速度が速い「PCIe NVMe M.2」が採用されています。
実際に使用した体感として、ブラウジングやOfficeなど、通常使用の範囲でストレスを感じる場面はありませんでした。
ブログなどを利用する方におなじみのOpen Live Writer(HTMLライティングソフト)や、GIMP(画像編集ソフト)など少し負荷がかかる作業についても、カクツキ等感じることなく、スムーズに使用することができます。
いつでもどこでも世界につながる”Always Connected PC”として、バランスがとれた設計になっていると思います。
ディスプレイ
ディスプレイには12.3インチのWUXGA+(1920×1280 / 最大1677万色 / 400nit / 188ppi)のものが採用されています。
surfaceに比べると画素数は少し劣りますが、使用する上では十分な画質です。
視野角が広く反応も良いため、Netflixなどの動画配信サービスも、快適に綺麗な映像を楽しむことができます。
surfaceと同じ3:2のアスペクト比となっているため、横画面使用時の表示範囲が広く、ブラウジング等に最適なサイズとなっています。
タッチ対応かつタッチペン対応です。
タッチペンが最初から付属されているため、オプションを買い足すことなく、すぐにタッチペンを使用することができます。
LTE通信モジュール
4GLTE通信モジュールが内蔵されているため、別途ルータ等の通信端末を用意することなく、インターネットへ接続することができます。
パソコンを外で使用する際に、スマートフォン等のテザリング等を使用している方は多いと思いますが、パソコンを開くだけでインターネットにつながる快適さは、一度体験すると手放せなくなります。
なお、OS側の問題か、まれにLTE通信のアイコンが消えてしまい、LTE通信ができなくなることがあるようです。
この場合、Windowsを再起動することにより復旧します。
発生頻度は高くないため、さほど問題ではありませんが、LTE通信が非常に快適である分、すぐに使えない時は若干ストレスを感じます。
こちらについては、OSアップデートにて改善されることを期待しています。
キーボード
キーボードはUS配列が採用されています。
日本語キーボードと記号等の配置が異なるため、日本語キーボードに慣れ親しんでいる方は、慣れるまでに少しの時間が必要です。
(私もそうでした。)
慣れてしまうと、日本語配列より合理的に配置されており、むしろ日本語配列より使いやすいのではと感じています。
キーボードに日本語の記載がない分、見た目がスッキリしていてスタイリッシュです。
打鍵も、キーボードカバーであるにも関わらず、しっかりとした沈み込みがあり、快適にタイピングすることができます。
キーピッチも約18.7mmと十分に確保されています。
キーボードカバー内部にアルミニウムが採用されており、打鍵時のたわみもありません。
キーボードにはバックライトも具備されており、暗い場所での使用も安心です。
バックライトは「F5」キーでON/OFFを切り替える仕様となっています。
オーディオ
画面左右上部に1基ずつスピーカーが搭載されており、ステレオ再生が可能です。
スピーカーが前面に配置されているため、小さな音量でも聴きやすく、音量を上げ過ぎることなく使用することができます。
音質は、とてもナチュラルでクリアな音質です。
Bang & Olufsenとの共同開発により最適にチューニングされており、バランスの良い自然な音質で音楽や動画を楽しむことができます。
サイズ
12.3インチのディスプレイを搭載したモバイルPCとしては、十分にコンパクトな部類だと思います。
特筆すべきは薄さ。
タブレット部が8.5mm、タブレット部とキーボード部を合わせて15.5mmという薄さです。
しっかりとしたキーボードを備えながら、この薄さを実現できていることは、大きなアドバンテージだと思います。
本体はアルミニウム削り出しで剛性もしっかりしているため、薄いにもかかわらず安心して使用することができます。
バッテリー
バッテリー駆動時間はスペック上約17時間となっていますが、体感的にもう少し短いように感じています。
使い方にもよりますが、LTE通信でブラウジングやブログの更新を行って、10時間〜12時間くらいで充電が必要となる感覚です。
といっても、実測値で10時間超えなので、十分に長時間駆動だと思います。
ちょっとした用事であれば、アダプターを持ち歩く必要がないため、気軽に持ち出すことができます。
充電は、超高速充電規格であるPower Delivery(通称PD)に対応しており、わずか90分で満充電することができます。
なお、付属の充電器は大きく重いため、小型で汎用性が高いこちらの充電器を使用しています。

インターフェース
Power Deliveryに対応したUSB Type -Cが2基搭載されています。
電源オフUSBチャージ機能が搭載されており、スマートフォン等の充電を行うことができます。
MicroSDスロットとMicroSIMスロットをそれぞれ1基搭載しています。
どちらもトレイタイプで、外観をスッキリと保ったまま、使用することができます。
その他に、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート1基、Windows Helloに対応する赤外線カメラ1基が搭載されています。
最後に
いかがでしたか。
私自身、これまでに多くのノートPCを購入していますが、最近はこの「HP ENVY 12 x2」ばかり使用しており、お気に入りの1台となっています。
性能のバランス、サイズ、見た目のスタイリッシュさの全てにおいて、絶妙にバランスのとれた端末だと思います。
LTE通信の不安定ささえ改善されれば、マイナスポイントのない製品だと思います。
興味を持った方は、ぜひ購入を検討してみてください。
おすすめです。
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